YouTube動画のSEOに使える視聴調査ができるリサーチ機能


事業でも個人でも、YouTubeでの動画配信やチャンネルを運用していくなかで、多くのユーザーに動画を視聴してもらえるようにいろいろと工夫が必要で、動画制作でもより視聴者に合わせた動画コンテンツを考えていくことでしょう。

自分のチャンネルのアクセス数や視聴状況など、動画の分析に役立つデータが確認できるチャンネルアナリティクスでは、検索ボリュームの高い検索キーワードを抽出し、YouTube動画の視聴者の興味や行動が把握できるリサーチ機能があります。
動画SEOを考えていく際には、動画や視聴者の分析に活用できる便利な機能です。

ここでは、YouTube動画のSEOに使える視聴調査ができるリサーチ機能についてご紹介します。

簡単な使い方を見ていきましょう。

チャンネルアナリティクスのリサーチ機能


左メニューの「アナリティクス」の項目からチャンネルアナリティクスの画面に進み、「リサーチ」のタブに移動します。
リサーチのタブでは、「YouTube全体での検索」「チャンネルの視聴者による検索」「保存済み」の3つの項目で調査を行うことができます。

YouTube全体での検索では、自分のチャンネルの視聴者とYouTube全体の視聴者が、過去28日間に検索した上位項目を調べることができます。
検索窓に検索キーワードを入力して、関連するワードで視聴者がYouTubeで探しているものを調べます。

リサーチ機能のYouTube全体での検索



検索窓に検索したいワードを入れることで、検索ボリュームの高い検索キーワードが順に表示されます。
多くのユーザーが興味を持っていることが、検索結果から見えてきます。

YouTubeの検索ボリュームの高い検索キーワード



検索窓の下には検索範囲のフィルタの設定があります。
デフォルトでは、動画の種類が「すべての検索」に、また言語として日本人ユーザーは「日本」となっており、対象地域も日本に設定されています。
言語や対象地域は、はじめは英語圏のみでしたが、2023年1月に日本語、韓国語、ヒンディー語に対応しました。

検索ワードの種類は「すべての検索」のほかに「コンテンツギャップのみ」が設定できます。
コンテンツギャップとは、知っていることと知りたいことのギャップのことで、YouTube動画では「検索しても該当する動画がない」または「該当する動画はあるけど質が低い」といったことになり、そのような状況に関連しているキーワードを把握することができます。
要するに、今後の動画制作の企画として狙い目のコンテンツということになります。
言語は英語、日本語、韓国語、ヒンディー語が選択できます。

変更する場合は希望の項目を選択して、「適応」ボタンで設定を反映させます。

リサーチ機能の検索範囲のフィルタ設定



言語を英語に設定した場合、対象地域はデフォルトで「すべて」(アメリカ合衆国、インド、その他3か国)に設定されていますが、地域を選択して対象地域を絞ることもできます。

リサーチ機能の検索範囲のフィルタ設定(英語と対象地域)

チャンネルの視聴者による検索では、自分のチャンネルの視聴者とYouTube全体の視聴者が、過去28日間に検索した上位項目を調べることができます。

自分のチャンネルを視聴された、今後リピーターになってくれる可能性があるユーザーの、興味や行動が見えてくるでしょう。

リサーチ機能の検索範囲のフィルタ設定(英語と対象地域)

保存済みの項目では、過去にリサーチして保存したキーワードが確認できます。
リサーチで表示されたキーワードは、リンクをクリックしたら検索キーワードの関連動画の一覧が表示されますので、参考動画として保存したいこともあります。

一覧から対象の検索キーワードの項目右にあるオプションアイコンを選択して、保存をクリックします。
保存された検索キーワードは、「保存済み」のタブで確認することができます。

リサーチ機能の保存済みの検索キーワード



参考の検索キーワードとして管理することになると思いますが、28日間で世の中のトレンドも変わることもあるでしょうから、タイムリーな話題や内容は長いこと保存しておかなくていいでしょう。

まとめ


直近28日のYouTubeの検索ボリュームから、YouTubeチャンネルの分野にマッチするユーザーは、その分野においてどのようなことに興味があるのか、また関連情報として何を求めているのかを把握しておくことで、制作する動画コンテンツからタイトルや説明の構成を考えることができ、これまで以上にクオリティの高い動画を配信していけますので、より多くの方に動画を視聴してもらえるようになるでしょう。

チャンネルアナリティクスのリサーチ機能をぜひ活用してみてください。