プライバシー保護に特化した検索エンジン「DuckDuckGo」の利用

皆さんがよくお使いになるwebブラウザは検索内容や閲覧履歴といったデータを保存しており、それによってユーザーに適したwebページを提供できるようにしています。そのため自分自身がよく検索する内容や観覧したページは自然とSEO的に検索上位になってきます。
まぁこれは検索結果の順位を気にされる方にとっての落とし穴でもあるのですが。
他にもブラウザの情報からユーザーに適した広告が表示されたりします。個人情報はいろんなところで利用されるのでどこまでコントロールされるのか怖い部分もあります。
そうした個人情報をブラウザに残したくないという方はDuckDuckGo(ダックダックゴー)という検索エンジンを利用することをおすすめします。
DuckDuckGoの特徴としては、検索内容や閲覧履歴といったユーザー情報やIPアドレスの保存をしないので、webサイトを閲覧・検索する際にプライバシーを重視する人には最適な検索エンジンです。
検索ページは非常にシンプルで画像などはほとんど表示されず、タイトルと説明、あとはwebページのアイコンとリンクのみとなります。
ユーザーの情報を保存しないため広告のターゲッティングは追跡できないので無効になり、検索結果には広告が表示されません。
今まではブラウザの拡張機能としての各webブラウザでDuckDuckGoが提供されていました。
また、iPhoneやiPadなどのiOSやmacOSではデフォルトでSafariが搭載されていますが、Safariでの拡張機能はなくデフォルトの検索エンジンの設定変更からDuckDuckGoを選択できるようになっています。
他にもDuckDuckGoのページにアクセスすればDuckDuckGoの検索エンジンを利用することができます。
DuckDuckGo
https://duckduckgo.com/

こちらの利用方法が一番簡単です。
特に拡張機能を使わなくてもいいように感じます。
世界的にも利用者が増加してきたこともあり、Googleが2019年3月にGoogle Chromeのバージョン73をリリースし検索エンジンとして利用できるように対応してきました。Firefoxはすでに対応済みです。
今まではデフォルトで設定されていたGoogleの検索エンジンの他、bing、Yahooといった検索エンジンへの設定変更が可能でしたが、新たにDuckDuckGoの利用設定が加わります。
ここで少しGoogle Chromeで検索エンジンの変更方法を見てみましょう。
ChromeでのDuckDuckGoの利用
ブラウザの画面右上のアイコンから「設定」へ進みます。

設定画面から検索エンジンに関する項目までスクロールしていき「アドレスバーで使用される検索エンジン」の項目を「DuckDuckGo」に変更します。

これで検索エンジンの変更完了です。
あとは新しくタブを開いてみると検索窓がDuckDuckGo(アヒルのアイコン)になっているのが確認できます。

Chrome 73から60以上の地域を対象に新しい検索エンジンとして追加したわけですが、なぜかそのリストに日本が入っていません。ブラウザやコンピュータが日本語環境だと表示されません。
そのうち対応してくれると思いますが。
もちろんFirefoxやSafariでも検索エンジンをDuckDuckGoに変更することもできますので、プライベートな検索は別のブラウザで利用してもらうといいかもしれません。
設定方法の流れは大体同じで、設定から検索に関する項目へいき検索エンジンを変更する流れです。
Googleとの検索比較
プライバシー保護された検索エンジンを紹介しているので違いも見てみましょう。
実際に検索ページを比較してみます。
Googleの検索エンジンでは広告を含めて多くの情報が表示されます。
検索する内容によってはリッチカードでのwebページ紹介やYouTubeなどが出てくることもあるでしょう。

情報が多い分、本当に求めている情報にたどり着けなくなることもあるかもしれません。
DuckDuckGo
DuckDuckGoの検索エンジンではリスティング広告が一切表示されません。もちろんこれはユーザーの情報が把握できないためで広告が邪魔だと思っている方はスッキリすると思います。
シンプルにタイトルとリンク、説明となっています。

全体的な検索結果もGoogleとは違うエンジンですので若干変わってきますが、個人的な感想としてはGoogleは情報が多いがしょうもないページも検索上位にある印象。逆にDuckDuckGoは内容がしっかりしていて他のサイトからも評価の高く質の良いページが検索上位にくるようにも思えます。
ここでのお話はプライバシー保護に関することなので、どちらの検索エンジンを利用するかは皆さん自身で決めていただければと思います。