PHPの基礎1 プログラミング言語PHP入門
PHPはWebアプリケーションの開発によく使われ、サーバ側で動くサーバサイドスクリプト言語で、PHPソフトウェアがインストール済みのサーバで「.php」という拡張子のファイルでPHPスクリプトを動かすことができます。またWebサイト制作のベースとなるHTMLにPHPスクリプトを埋め込むことができるのが特徴です。
その場合はHTMLファイルの拡張子を「php」とするだけでHTMLにPHPを埋め込むことができます。
サーバサイドスクリプトですのでレンタルサーバなどを借りて学習していくのですが、学習の段階からお金がかかるのも大変ですので自分のPCにサーバの環境を簡単に構築出来るXAMPPやMAMPをご利用ください。
WindowsユーザーはXAMPP、MacユーザーはMAMPが良いでしょう。
ローカル開発環境の準備の方法については、以下の記事でご紹介しています。
↓ ↓ ↓
準備ができましたらさっそく学習していきましょう。
まずはPHPスクリプトの基本的な書き方と便利な変数という機能、そしてちょっとした変数の使い方を説明していきます。
PHPの記述の基本
PHPスクリプトを書くときは、はじめに「<?php」と、最後に「?>」と書いてその中にPHPスクリプトでプログラムを書いていきます。
<?php
//ここにプログラムを記述する
?>
文字を出力
文字を出力するときは「echo」と記述して半角スペースを空けてダブルクォーテーション「”」で囲った中に表示させる文字を入力します。
「echo」は文字などを表示するときに使う命令です。
命令の最後はセミコロン「;」で終わります。これはPHPスクリプトの記述の基本です。
<h1>PHP test</h1>
<?php
echo 'Hello World!';
echo 'Hello ', 'World!';
print 'Hello World!';
//Error
print 'Hello', 'World!';
?>
実行結果
出力にはechoとprintの2種類ありますが、上記のサンプルコードのようにprintでは文字列をカンマで区切っての出力ができません。
単に一つの文字列でしたらどちらを使っても良いです。
変数
プログラミングには変数いう値を管理して利用したいときに使える機能があります。
変数はよく箱に例えられて説明されることが多いです。
変数の箱に入れた値を利用したい時に呼び出して使うことができます。
変数の宣言は「$」マークを頭につけて名前をつけます。
いくつかの出力サンプルで説明します。
<h1>PHP test</h1>
<?php
$name = "山田 太郎";
$age = 28;
echo "こんにちは{$name}さん。<br>";
echo "こんにちは" . $name . "さん。<br>";
echo 'こんにちは{$name}さん。<br>';
echo 'こんにちは' . $name . 'さん。<br>';
?>
<p>名前:<?php echo $name; ?></p>
<p>年齢:<?php echo $age; ?></p>
変数に文字列を入れる場合はダブルクォーテーション「”」で囲います。
数値の場合はそのまま数値を入れればOKです。もし数値をダブルクォーテーションで囲うと文字列としての扱いになります。
変数の展開はechoで$nameや$ageの変数を呼び出してあげれば出力できます。
また文字列に組み込んで使い場合は、文字列の部分をダブルクォーテーションやシングルクォーテーションで囲い、文字列や変数を結合する場合に利用する文字列演算子のドット「.」を使い変数を呼び出します。
その他、文字列演算子のドットを使わず「{$name}」として展開することも可能です。
しかし注意点があります。
ダブルクォーテーションとシングルクォーテーションで出力に違いが出ます。
文字列だけを扱う場合はどちらを利用してもかまわないですが、変数を扱う場合は以下のように変数がうまく展開されません。
実行結果
上記のサンプルコードの表示の確認で、見てのとおりシングルクォーテーションで文字列内に変数を展開するパターン「echo ‘こんにちは{$name}さん。<br>’;」では変数が展開されません。
プログラミングではよく変数が利用されるので、展開する場合はダブルクォーテーションとシングルクォーテーションでの変数の展開に気をつけてください。
PHPの基礎として基本的な書き方と便利な変数、そして変数の使い方でした。