Visual Studio CodeでSassを自動でコンパイルする
![Visual Studio CodeでSassを自動でコンパイルする](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-mv.png)
CSSコーディングの作業効率を上げることができるSassは、コンパイルするのにGUIツールやコマンド操作といろんな方法があります。
Visual Studio Codeでは手軽にターミナルやコマンドプロンプトが利用できて、コマンド操作を慣れている方であればコンパイルしてCSSファイルを生成する作業もそれほど苦ではないですが、それでもその少しの手間も省きたいところです。
そこで便利なのが「Live Sass Compiler」という拡張機能です。
Live Sass Compilerは、Sassファイルを監視して自動でコンパイルしてくれます。
コマンド操作が苦手という方にはとても便利な拡張機能です。
Live Sass Compilerのインストール
拡張機能のメニューから、「Live Sass Compiler」を検索して選択し、「Install」ボタンをクリックします。
![Visual Studio Codeの拡張機能「Live Sass Compiler」](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-01.png)
インストールが完了して拡張機能が有効になれば、利用可能となります。
Live Sass Compilerをインストールすると、一緒に「Live Server」の拡張機能もインストールされます。
Live Serverは、ファイルを編集して保存したら、ブラウザを自動更新することができる拡張機能です。
Live Serverについては、以下の記事でご紹介しています。
Live Sass Compilerと一緒に利用するかは自由です。
Live Sass Compilerの簡単な使い方
Live Sass Compilerの使い方はとても簡単で、コードエディタ下部にあります「Watch Sass」をクリックしてSassの監視の開始となります。
![Live Sass Compilerで監視を開始・停止](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-02.png)
監視中は「Watching…」となります。
監視を終了する場合は、もう一度クリックして「Watch Sass」とします。
最初に監視を開始すると、すぐにCSSファイルが生成されます。
あとはその都度、Sassファイルを保存するたびに自動でコンパイルされます。
![Live Sass CompilerでSassを自動コンパイル](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-03.png)
デフォルトの設定では、生成される場所がSassファイルと同じディレクトリになります。
CSSファイルは、CSSフォルダ内の方が管理しやすいと思いますので、設定を変更すると良いでしょう。
拡張機能の設定
では、CSSファイルを管理しやすいように、少し設定を変更してみます。
拡張機能のメニューで、Live Sass Compilerの歯車アイコンから「Extension Settings(拡張機能の設定)」と進みます。
![Live Sass Compilerの歯車アイコンから「Extension Settings(拡張機能の設定)」に進む](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-04.png)
「Workspace(ワークスペース)」のタブの項目に、Formatsの設定がありますので、こちらのjsonファイルを編集します。
「Edit in settings.json」を選択します。
![Live Sass CompilerのFormatsの設定](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-05.png)
「liveSassCompile.settings.formats」でフォーマットの設定がされています。
「savePath」の設定を「/css」に編集します。
![「savePath」の設定を「/css」に編集](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-06.png)
settings.json
"liveSassCompile.settings.formats":[
{
"format": "expanded",
"extensionName": ".css",
"savePath": "/css"
}
]
savePathの設定は、ワークスペースのルートディレクトリからのパスになります。
多くの場合は、ルートディレクトリにCSSフォルダを置いて、その中でCSSファイルを管理していくかと思いますで、サンプルでは「/css」としました。
ちなみに「format」では、コンパイルのフォーマットとして以下の4つで設定できます。
- expanded
- compact
- compressed
- nested
デフォルトの設定はexpandedになります。
これで、Sassファイルを保存すると、savePathの設定した通り、CSSフォルダ内に生成されるようになります。
![コンパイルして生成するCSSの保存先の変更](https://blanche-toile.com/freestyle/wp-content/uploads/2021/04/vscode-live-sass-compiler-07.png)
Live Sass Compilerはとても便利な拡張機能です。
コンパイル作業は自動で行い、CSSコーディングを効率化できるSassの作業効率も上げましょう。
余談
Sassも時代とともに、新機能が追加されたり書き方が変わったりします。
Sassファイルを分割管理されるときに利用する「@import」が廃止予定となっており、Sassのコンパイル方法としてSass公式がDart Sass(ダートサス)を推奨しています。
今後は「@import」に代わり、「@use」や「@forward」でファイルを呼び出すことなりますが、Live Sass Compilerは対応しておりません。
今後対応してくれることを期待しています。
早めにDart Sassに移行されるのであれば、以下の記事の拡張機能で自動コンパイルが可能となります。