YouTubeのトレンドや検索キーワードの分析ができるGoogle トレンドの活用方法



多くのユーザーに自身が配信するYouTube動画を閲覧してもらったり、ファンとしてチャンネル登録してもらう機会を作るには、YouTube動画のトレンドや、YouTube検索を行うユーザーが求めている情報を把握することが重要になります。

YouTubeのトレンドや上位の検索キーワードなどは、YouTubeの急上昇ページやチャンネルアナリティクスのインスピレーション機能などを活用すること調べることができますが、YouTubeの機能だけでは細かな部分までは分析することはできません。

例えば、YouTubeの急上昇ページでは、バズっている(多くの人の注目を浴びている)動画、合わせて視聴回数が多く視聴時間も長いなど、まさに今話題となっている動画が急上昇している動画・チャンネルとして表示されます。
ただ、こちらはYouTubeのアルゴリズムが決めておりますので、その特徴は自分自身で分析する必要があります。

上位の検索キーワードも調査できる、YouTubeのチャンネルアナリティクスのインスピレーション機能を使えば、キーワードレベルで分析していくこともできます。
チャンネルアナリティクスのインスピレーション機能の使い方については、以下の記事でご紹介しています。


しかし、インスピレーション機能には期間指定の設定はなく、今現在は期間で細かく把握することはできません。

トレンドはあくまで一時的なものですので、1ヶ月ほどすればユーザーの興味は別の事柄に向かっていることが多いです。
中長期で話題となることに着目することができれば、動画コンテンツ制作にも役立つことでしょう。

6ヶ月、12ヶ月と少し長い期間のトレンドや検索キーワードを調査したいところ。
そこで使えるのがGoogle トレンドです。

Google トレンドは、検索キーワード需要の推移を確認することができる無料ツールになります。
通常のウェブ検索や画像検索などのほか、YouTubeで話題となっている事柄やトレンドのキーワード、上位の検索キーワードなども調査することができます。そしてYouTube側で出来なかった期間指定が可能です。

Google トレンドを使ったYouTubeの調査


Google トレンドは無料のツールのなります。
下記のURLにアクセスして利用していきます。

Google トレンド
https://trends.google.co.jp/trends/


画面上部のナビゲーションメニューから「調べる」を選択して、「探す」ページに進みます。
探すページにて、検索窓に調べたい事柄のキーワードを入力し、Enterキーを押して検索します。
(複数のワードを半角スペースで区切って入力することもできます)

Google トレンドを使ったYouTubeの調査



対象のキーワードに関する、人気度の動向や関連トピック、関連キーワードなどのデータが表示されます。
検索ワードの下にあるセレクトボックスで、調査する国や期間、カテゴリなどが設定できます。
調査する期間指定は、サンプルでは過去12ヶ月間(365日)としていますが、過去7日間、30日間、90日間、5年間、ほか日付で細かく期間を指定することができます。
そして、1番右のセレクトボックスで検索の対象を「YouTube検索」とすることで、YouTubeの人気の動向やトピック、キーワードに関するデータが表示できます。

関連トピックや関連キーワードでは、「注目」や「人気」などの設定でデータを確認することができ、注目を設定することで対象の期間に急激に増加したものを、また人気を設定することで上位のトピックやキーワードを確認することができます。
関連トピックや関連キーワードの各項目の検索データは5件表示となりますが、各項目の下の抽出したデータ件数と左右の矢印で、表示されない下位データが確認できます。

YouTube検索の設定と人気度の動向、関連トピック、関連キーワードのデータ



人気度の動向や地方・都市、関連トピック、関連キーワードの各項目は、ダウンロードアイコンからCSVデータをダウンロードすることもできますので、Excelなどで管理して分析していくこともできます。
また、文字コードの問題でCSVデータをExcelで開いた時に文字化けする場合は、Googleスプレッドシートで開くと文字化けを解消することができます。必要に応じてGoogleスプレッドシートからExcelにエクスポートして利用していけばOKです。

複数のキーワードを比較する


Google トレンドでは、複数のキーワードを比較して見ていくこともできます。
検索の項目の右に「+ 比較を追加」から、別のキーワードを入力して追加します。

Google トレンドでのYouTube検索の検索キーワードの比較



複数のキーワードの比較は、人気度の動向と地方や都市の項目で比較データが表示されて確認することができます。
関連トピックや関連キーワードは比較できないので比較データは表示されません。
ただ、検索した各キーワードの関連キーワードについては、対象の調査データとして表示されます。

キーワードを比較することで、ご自身のYouTubeチャンネルで発信している情報の中で、どのカテゴリが需要がありそうなのかを考えていくことができるでしょう。

まとめ


Google トレンドでは、トレンドや上位の検索キーワードを調べるほか、検索キーワードの比較もできます。無料のツールのわりにできることが多いです。
検索キーワードでユーザー行動を把握する場合は、チャンネルアナリティクスのインスピレーション機能などと合わせて、Google トレンドも一緒に利用することをおすすめします。

ご自身が運営しているYouTubeチャンネルのカテゴリに絞れば、トレンドや検索ボリュームが見えてくるかと思います。またキーワードの比較から、どのカテゴリに比重をおいて情報発信すればいいかを、期間指定から中長期で見ていくことができれば、今後の配信する動画コンテンツの制作に役立てることでしょう。

ぜひGoogle トレンドを活用してみてください。