Developer toolを使ってiOS SimulatorでWebサイトやアプリをデバッグ



Web開発しているとデバッグは欠かせないのですが、スマホの確認、デバッグとなるとGoogle ChromeやFire Foxのデベロッパーツールがある。
ある日、Google Chromeのデベロッパーツールは問題ないのに実機ではうまくいっていないことがあった。もしやと思いiOS Simulatorを立ち上げて確認するとうまくいっていない。

やはりスマートフォン表示はスマートフォン専用のシミュレーターで確認しないと、Webブラウザでは正確に表示・デバッグは出来ないですよね。

iOS Simulatorはアプリ開発のデバッグしか出来ないの?と思ってしまいますが、Webサイトも表示できますし、Safariブラウザを使うことでデバッグも可能です。

iOS Simulatorとは


iOS Simulatorとは、Xcodeに付属されていてアプリケーションのテストができるもの。MacはApp StoreからMac、iPhone、iPad向けのアプリ開発に使われるXcodeが無料でインストールできます。
XcodeインストールするとiOS Simulatorがもれなくついてきます。

こちらのiOS Simulatorを使ってWebサイトの表示確認やデバッグを行います。
iOS Simulatorって言うだけあって、iOSのiPhone、iPadはかなり正確です。

しかも、その時々のXcodeの最新版にアップデートしていくと、Appleから発売された最新のiPhoneやiPadのデバッグもできるようになります。

少し注意しておきたいのが、
初めてXcodeをインストールして利用される方や、App Storeから最新版にアップデートする場合、インストール作業やアップデート作業の前に、プラットフォームのインストールの項目が表示されます。
iOSやmacOSはデフォルトでインストールされますが、watchOSとtvOSは選択してインストールする仕様になっています。
watchOSとtvOSでのデバッグが必要な場合は、チェックボックスにチェックを入れてインストールするようにしましょう。

Xcodeで利用するプラットフォーム(watchOS、tvOS)の選択



2026年9月追記:
Xcode 27からはiOS 27、iPadOS 27やiPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Maxはもちろん、新型iPad AirやiPad Pro、iPad miniもデバッグ可能となります。

Xcode 27からは、従来のSimulatorアプリが刷新され、新機能「Device Hub」として統合されました。

この後、最新の環境も含めて、Simulatorの簡単な使い方をご紹介します。

Device HubでのSimulatorの利用


Xcode 27からは、従来のSimulatorアプリが刷新され「Device Hub」として統合されました。
起動手順から使い方について見ていきましょう。

Xcodeを起動しましたら、メニューバーの Xcode > Open Developer Tool から「Device Hub」を選択します。

Xcodeのメニューバーから「Open Developer Tool」>「Device Hub」を選択して起動



既に利用されている場合、これまでインストールされていたSimulatorが一覧に表示されます。
最新のOSや機種など、新しくSimulatorを追加する際は、ツールのプラス(+)ボタンから端末を選択して追加の設定に進みます。
サンプルではiPhoneを追加していきます。

Device Hubのプラス(+)ボタンから追加するシミュレータのデバイス(iPhone)を選択



OSのバージョンや機種(モデル)を設定して、「Create」ボタンからSimulatorを追加します。
新しいSimulatorを追加すると、最初は端末が起動している状態になります。(Simulator自体の表示ではありません。)

新規シミュレータ追加画面でOSバージョンとモデルを設定し「Create」ボタンを選択



準備ができましたら、デバッグで利用するSimulatorを立ち上げます。
左メニューの一覧から、利用するSimulatorを右クリックして、「Open in New Window」を選択します。
また、左メニューの端末名をダブルクリックしても立ち上げることができます。

Device Hubで作成したデバイスと「Open in New Window」を選択



以下、実際に立ち上げたSimulatorです。
左の画面はホーム画面で、起動時の表示です。Safariブラウザを起動してデバッグするWebサイトにアクセスすれば、右の画面のように表示が確認できます。

起動したシミュレータのホーム画面とSafariでWebサイトを表示した状態



デバッグはこちらのSimulatorと合わせて、Safariブラウザを一緒に使っていきます。

SafariのDeveloper toolでデバッグ


iOS Simulatorを使ってデバッグを行うには、SafariのWebブラウザを使います。
Safariのメニューから環境設定に進み、詳細タブの中の一番下の開発メニューの表示をオンにします。

Safariのツールバーに開発メニューを表示する



開発メニューを有効にすると、Safariのツールバーに開発(Develop)が表示されるので、開発メニューにあります表示しているSimulatorの情報から、SimulatorのSafariで表示しているWebサイトを選択します。

Safariの「開発」メニューからDevice Hubで起動中のシミュレータを選択



Webサイト選択すると、SafariのDeveloper toolが起動してデバッグが行えるようになります。

SafariのDeveloper tool(Web Inspector)が起動しシミュレータ表示のHTML構造をデバッグ



確認したいデバイスを増やす場合は、Device Hubのメニューバーの「File」から「New Window」を選択して、別のデバイスを立ち上げます。

Device Hubのメニューバー「File」>「New Window」から複数端末を起動する操作



複数立ち上げれば、それぞれの端末で効率よく表示確認・動作確認などが行えます。
ちなみにiOS Simulatorでは、画面の回転であったり画面キャプチャと撮ったりレコーディング(録画)が、Simulatorの表示下のメニューから手軽に行えます。他、Device Hubのメニューバーの「Controls」からも様々な操作が可能です。

Device HubでiPhoneとiPadの複数端末を同時表示し、下部メニューで操作



Device HubでのSimulatorの管理では、Simulatorの起動と停止の操作が手軽に行えます。
Simulatorの上部のバーにある閉じるボタンで終了させてもいいですが、次回以降に同じSimulatorを使う時に同じ状態から始まるので、次回以降は環境をリセットしておきたい場合は、停止(シャットダウン)しておくといいでしょう。

シャットダウンする際は、Device Hubのメニューバーの「Device」から「Shut Down」を選択、または、Device Hubの一覧から対象のSimulatorを右クリックして「Shut Down」を選択します。

Device Hubのメニュー「Device」>「Shut Down」または右クリックメニューからシミュレータを停止



新しくDevice Hubに統合されて、Simulatorの追加から起動・表示と管理がしやすくなった印象です。

Xcode 26.x以前での流れ


以下のSimulatorの利用の流れは、Xcode 26.x での流れになります。

iOS Simulatorの保存場所


iOS Simulatorは以下の場所にあります。
/Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Applications/Simulator.app

iOS Simulatorの保存場所



Finderを選択している状態で、「Shift」+「Command」+「G」
それで上のディレクトリ「/Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Applications/」を検索すれば一瞬でいけます。

Spotlightでの検索は、「command + スペース」、
USキーボードの場合は、「control + スペース」になります。

頻繁に使う人はDockに置いておきましょう。

準備が出来たら、iOS Simulatorを起動します。

iOS Simulatorの起動

 

はい、これです。

それではSafariを開いて、URLを検索窓に入力してサイト表示させましょう。

SafariのDeveloper toolでデバッグ


iOS Simulatorを使ってデバッグを行うには、SafariのWebブラウザを使います。

Safariのメニューから環境設定に進み、詳細タブの中の一番下の開発メニューの表示をオンにします。

Safariのツールバーに開発メニューを表示する


 
するとメニューに開発(Develop)が表示されるので、Simulatorに進んでいくとiOS Simulatorで表示しているサイトを選択できます。

Safariの開発メニューから起動しているSimulatorを選択

 

選択するとDeveloper toolが起動してデバッグがおこなえます。

Safariの開発ツールでiOS Simulatorをデバッグ

 

また、確認したいデバイスを切り替える(増やす)には、「File」>「Open Simulator」>「iOS 16.0」のように進み、確認したいデバイスを選択します。
ちなみにiOS Simulatorの表示は、「Save Screen」から画面キャプチャがとれたり、「Record Screen」からは動きなどをレコーディングすることができます。

iOS Simulatorのデバイスの選択



2026年9月現在、Xcode 27では「iOS 27」「iPadOS 27」「tvOS 27」「watchOS 27」「macOS 27(macOS 27 Golden Gate)」などのOSが確認できます。
iOSデバイスでは最新のiPhone 18 ProやiPhone 18 Pro Max、iPadOSではデバイスではiPad Pro、iPad Air、iPad miniもあります。

Xcodeを常に最新版にアップデートしておけばiOS Simulatorで確認できるデバイスも新たに追加され、その時々の最新のデバイスも確認できます。
Xcodeは、App Storeから最新版にアップデートできます。


Open Simulatorで確認したいデバイスを選択していくと、複数のデバイスを立ち上げてデバッグしていくことができます。
ただ、あまり多く立ち上げると重くなりますので、必要ないデバイスは閉じておくといいでしょう。
閉じる場合は、表示されているデバイス上部のツールバーから閉じることができます。
他、拡大や縮小、デバイスの回転なども。
一応ツールバーにも画面キャプチャのボタンがあります。

iOS Simulatorで複数のデバイスを立ち上げてデバッグしていく



僕は普段から使い慣れたGoogle Chromeのデベロッパーツールを使ってますが、最終確認ではiOS Simulatorで確認・デバッグしていきます。

最後に


iOS Simulatorではより正確に表示確認やデバッグ作業が行えますので、Macユーザーの方はぜひ使ってみてください。

また、iOS Simulatorに追加されていない様々なOSのバージョンやデバイスでのデバッグが必要であれば、最新バージョンや古いバージョンOSまたは必要なデバイスを追加することもできます。
追加方法については、以下の記事でご紹介しています。