Gmailで自動返信メールを送る方法


企業でも個人でも、お問い合わせやイベントの申し込みなどで、自動返信メールを送りたいことがあります。自動返信を実装する場合は、有料または無料のメールシステムを利用したり、Webサイトでは例えばWordPressであれば、メール関連のプラグインを利用していくことが多いです。

ただ、そうした環境が整っていない場合もあります。
ですが、多くの方が利用しているGmailでは、簡単な定型文のような内容であれば、手軽に自動返信メールを送るように設定することができます。

Googleの無料アカウントユーザーだけでなく、Google Workspaceの有料ユーザーもGmailのアプリケーションを利用していることでしょう。

ここでは、Gmailで自動返信メールを送る方法についてご紹介します。

やることは以下の2つです。

  • メールのテンプレートを作成
  • 自動返信の設定



それでは設定方法を見ていきましょう。

自動返信用のメールのテンプレートを作成


まずは、自動返信で送るメール内容をテンプレートとして作成していきます。

テンプレートの作成については、以下の記事でもご紹介しています。

↓ ↓ ↓

Gmailの利用で知っておくと役立つ便利な機能・設定

ここではサンプルとして、無料講座のお申し込みを例に見ていきます。

自動返信メールの内容を新規メールとして作成します。
メールの内容を作成しましたら、ウィンドウ右下のオプションアイコンから「テンプレート」、「下書きをテンプレートとして保存」と進み、「新しいテンプレートとして保存」を選択します。

自動返信用のメールのテンプレートを作成



作成する新しいテンプレートの名前を決めて保存します。
利用用途に合わせてわかりやすい名前にすると良いでしょう。

作成する新しいテンプレートの名前を設定



これで、自動返信用メールのテンプレートの作成完了です。
メールの内容を決めてテンプレートとして保存する、というシンプルな流れになります。

自動返信の設定


自動返信用メールの準備(テンプレートの作成)ができましたら、そのテンプレートを自動で返信するように設定します。
Gmailのフィルタ機能を使うことで、自動返信が可能となります。

Gmailの画面右上の設定アイコンをクリックして、「すべての設定を表示」を選択します。

Gmailの設定(自動返信の設定)



設定のタブの一覧から「フィルタとブロック中のアドレス」のタブを選択して、フィルタの設定を行なっていきます。
設定の項目から「新しいフィルタを作成」を選択します。

「フィルタとブロック中のアドレス」のタブから新しいフィルタを作成



フィルタの作成に入ります。
まずは、メールの検索条件の設定です。
To」に自動返信を設定するメールアドレスを入れます。

Gmailではメールアドレスに「+」や「.」を使うことで、、1つのアカウントで複数のメールアドレス(エイリアス)を作成することができます。通常のメールアドレス(example@gmail.com)に対して、「example+hoge@gmail.com」や「example.hoge@gmail.com」のようなメールアドレスが作成でき、受信したメールは通常のメールアドレスのメールボックスに入ります。

Google Workspaceの独自ドメインでのエイリアスの作成については、以下の記事でご紹介しています。

↓ ↓ ↓

Google Workspaceでユーザー1人に対して複数のメールアドレスを作成

イベントなどでは、自動返信専用のメールアドレス(エイリアス)を作成しておくと便利です。
ここでは、「example+weblesson@gmail.com」としておきます。
「To」にメールアドレスを入れましたら、「フィルタを作成」を選択します。

フィルタの検索対象の宛先「To」に自動返信を設定するメールアドレスを入れる



続いて、条件に一致するメールに対して細かな設定を行います。
テンプレートの送信」の項目にチェックを入れて、右にある選択枠から先ほど作成した自動返信用のテンプレートを選択します。

「テンプレートの送信」の項目にチェックを入れて自動返信用のテンプレートを選択



テンプレートの送信の項目に、自動返信用のテンプレートが設定されているのを確認してください。
また、Gmailのラベル機能も使って、受信したメールを振り分けると管理がとてもしやすいです。
ラベルを付ける」の項目にチェックを入れてラベルを選択します。

「ラベルを付ける」の項目にチェックを入れてラベルを選択



あらかじめラベルを作成しておいてもいいですが、ここでは新しいラベルを作成していく流れで説明していきます。

Gmailでラベル機能については、以下の記事でもご紹介しています。

↓ ↓ ↓

Gmailでラベルを活用し、受信メールを振り分けて管理する

ラベルを付ける」の項目の右にある選択枠から、新しいラベルの作成に進み、わかりやすい名前を入れて新しいラベルを作成します。

Gmailのフィルタ機能で新しいラベルを作成する



受信したメールを、ラベルで管理できるように設定できました。
他、受信したメールはラベルで振り分けて管理できるようにしたので、通知を受ける受信トレイに入れなくていいのであれば、「受信トレイをスキップ(アーカイブスする)」にもチェックを入れておきましょう。

これで最低限必要な自動返信の設定ができました。
最後に「フィルタを作成」のボタンを選択してフィルタの作成完了となります。

自動返信設定のフィルタを作成



設定のタブの一覧から「フィルタとブロック中のアドレス」のタブの内容を見ると、作成したフィルタが設定されているのが確認できます。
左メニューにもラベルが作成され、こちらで条件に一致して受信したメールが管理できます。

自動返信設定のフィルタとラベルの作成



フィルタに設定した「To」条件に一致するメールアドレスでメールを受信すると、送信したユーザー(無料講座の申し込み者)には自動返信でテンプレートのメールが送られます。
受信したユーザー(無料講座の主催側)には、ラベルに振り分けられて申し込みのメールが確認できます。
受信トレイをスキップしなければ、受信トレイのラベルも一緒に付きます。

Gmailの自動返信メール(送信側と受信側)

まとめ


申し込み関連のメールでは自動返信を設定することはよくあり、有料または無料のメールシステムを利用していくことになりますが、定型文くらいの内容の自動返信でしたら、Gmailでも設定が可能です。

メールシステムを利用していなかったり、Webのmailtoでメーラーを立ち上げる仕様にしている場合には、今回ご紹介したGmailの自動返信設定は使えるのではないでしょうか。

もし必要な時がありましたら、テンプレートの作成とフィルタ機能を合わせて、メールアドレスに自動返信を設定してみてください。